こんにちは! シラレルブログ編集部です。
前回より「BtoBマーケティングにおけるターゲットの設定方法や考え方」における具体的な事案を、各部門、職種から「特定業種の企業」に切り口を変えてアプローチ方法をご紹介しています。前回は「製造業」にフォーカスしましたが、今回は社会のデジタル化を支える「IT業界」についてご紹介していきたいと思います。
▼以前のブログ記事はこちら
製造業の企業・担当者にWeb広告でアプローチ
▼この記事はこんな方におすすめです
- IT業界向けのBtoB事業に携わっている方
- IT業界向けのBtoB事業のマーケティング、集客担当の方
- BtoB事業のマーケティング・集客関連の情報を幅広く収集されている方
目次
1.IT業界とは
2.IT業界が直面する課題
3.シラレルを活用したターゲティング広告
1.IT業界とは
情報通信業に属するIT業界
ITとは、Information Technologyの頭文字をとった用語で、一般的にコンピュータとネットワークを利用した技術の総称と考えられています。
そして、IT業界は総務省の日本標準産業分類では情報通信業に属します。情報通信業とは、日々の生活や仕事に欠かせない携帯電話、パソコン、テレビなどの情報端末、その情報端末を使って情報を入手したり、情報の通信や共有するサービスを提供する役割を担っている業界です。
下記の通り、情報通信業は、電話関係の事業、IT事業、マスメディア関係の事業に大きく分けられます。
総務省では上記の「情報サービス業」「インターネット付随サービス業」をIT業界として分類しています。
もう少しIT業界を詳しく見ると下記5種に分けられます。
1.インターネット・Web業界
2.通信業界
3.情報処理サービス業界(SI)
4.ソフトウェア業界
5.ハードウェア業界
IT業界は新しいサービスや価値観をあらゆる業界に提供していく事で、経済全体を牽引する存在であるといっても過言ではありません。
また、グローバル展開している大企業から従業員数名のベンチャー企業まで企業規模も広く、設立年数が若い企業や他の産業から参入する企業が増えているのもIT業界の特徴です。
2.IT業界が直面する課題
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、デジタルの活用は急速に拡大し、企業活動も変化しました。デジタル化によって社会課題の克服や経済再生に向けて益々ITの取り組みは期待されています。
それに伴いIT業界の市場規模は拡大し続ける一方で、直面している課題も少なくありません。
ここではIT業界が抱える大きな課題について考えてみたいと思います。
1.IT人材不足
IT技術の急速な発展に伴うIT人材の需要が高まっていく一方、その需要に対してIT人材が圧倒的に不足しているというのが現状です。今後ますますIT人材の不足は深刻化すると考えられています。経済産業省のレポートによると、2025年には43万人のIT人材が不足すると予想されています。(2025年の崖)
また、最新技術と知見を持つ人材を育成していかなくてはいけない一方、老朽化したシステムの仕様を把握している人材が今後リタイアしていく事により、そのメンテナンスのスキルを持つ人材が枯渇していく為、どのようにメンテナンスしていくかという課題もあります。
2. エンジニアの長時間労働
前述の人材不足に加え、IT業界の目まぐるしい変化に対応する為、エンジニアへの負担が増し、長時間労働が大きな問題となっています。2019年4月に働き方改革関連法案が施行されましたが、新型コロナウイルス拡大により社会のIT需要はより一層高まり、働き方の改善や対策にはまだ大きな課題を抱えていると言えるでしょう。
また、別の要因としてIT業界の「多重下請け構造」が挙げられます。大手のITベンダーから仕事を受けた企業がさらにその仕事を下請け企業に振り分け、仕事を請け負った企業がさらにそれを下請けに振り分ける、大元のITベンダーを頂点としたピラミッドの構造の事を指します。この構造により、下の階層に属するエンジニアが無理な納期設定や曖昧な指示や管理によって長時間労働を強いられるという、IT業界全体の問題もあります。
3.セキュリティ対策、プライバシー対策
AIやIoTを活用するにあたり、課題となるのはセキュリティ対策の強化です。特にサイバー攻撃についての対策強化が求められることになります。またあらゆるモノがIoTによってネット接続することになると、個人情報などが漏洩する危険性が高まり、プライバシー対策も重要な課題となります。
また、常にネットに晒されているIT業界がサイバー攻撃のリスクが最も高い業界という調査結果もあり、特に強化する必要があります。
IT業界に多く存在する、ベンチャー企業、中小企業は、経営に直結する課題にリソースを取られやすく、セキュリティ対策が後回しになるという傾向もあり、デジタル化を牽引する存在であるIT業界のセキュリティ対策とセキュリティへの意識はより強化していかなくてはなりません。
4.コーポレートガバナンスの強化
コーポレートガバナンス(Corporate Governance)は「企業統治」と訳され、企業経営を監視する仕組みのことを指します。コーポレートガバナンスの強化はIT業界の課題ではなく、どの業界にも共通する事なのですが、IT業界の特色としてベンチャー企業やスタートアップ企業が多く存在することがあります。継続的に安定した経営、これから上場を目指す、海外展開を考えるなど企業の成長、発展を考える上でコーポレートガバナンスは切り離して考えることは出来ません。
IT需要が急速に拡大しており市場の伸びとして大いに期待されている一方、人材・リソースの不足や構造的な問題により供給が追いつかなかったり、セキュリティやガバナンス面の対策が後回しになりがちで企業経営上のリスクが伴っている企業が多いとも言えるIT業界です。
現在、これらの課題解決に向けた多くのサービスやソリューションがリリースされており、各事業者は様々な手法を用いてターゲットとするIT業界企業・従事者に対して自社製品の認知拡大を図っています。ただ、コロナ禍で展示会や対面営業などオフライン型の施策は引き続き行えない状況にあり、オフラインの活用を模索している事業者も多い状況です。
3.シラレルを活用したターゲティング広告
「シラレル」では、利用者が多い名刺管理ツールの登録データや、企業IPのデータを利用し、特定の企業や役職に絞って広告を配信することが出来ます。あるいはデータパートナーとして提携している様々なメディアの会員・サイト閲覧データを利用し、IT業界の従事者に対して精緻なターゲティング広告を配信することが可能です。
一部ですが下記にてシラレルの配信実績をご紹介いたします。
これまでの「職種・部門」から「業種・業界」と切り口を変え、今回は「IT業界へのアプローチ」というテーマでBtoB商材のターゲット設定の考え方、具体案をお伝えいたしました。次回は「建設業」を予定しています。
最後に、「シラレル」にご興味をお持ちの方は、ぜひ一度こちらからお気軽にお問い合わせください!